どーも。
はじめましての方、はじめまして。
OZ と申します。
以後お見知り置きの程よろしくお願いいたします。
日本映画『サバイバルファミリー』を観た。
最近、Prime videoで見た映画で面白かった作品がありましたので、ご紹介したいと思います。
2017年の2月に公開された
『サバイバルファミリー』
という作品です。
ご覧になられた方もいらっしゃるとは思いますが、ネタバレも含め書いてまいります。
監督は『ウォーターボーイズ』等の矢口史靖(やぐちしのぶ)さんです。
因みに、『しのぶ』では変換できまへん、、、、
メインキャストは、小日向文世さん(父)、深津絵里さん(母)、泉澤祐希さん(兄)、葵わかなさん(妹)。
この4人が家族として出演されています。
内容については、他サイトでも紹介されているかもしれませんが、私なりにざっくりと感想等とともに書いてまいりたいと思います。
✩あらすじ✩
この物語は東京のマンションに住んでいる鈴木家の4人を中心に描かれています。
ある朝のこと、電気を必要とするものが全て使えなくなってしまいます。
電池式の時計も止まっており、何時なのかもわかりません。
慌てて家を飛び出した父、家を出るとマンションの住民が集まってガヤガヤしています。
ただの停電だと思っている父は会社に向かおうとするも、電車も止まっており、車も走っていません。
どうにか徒歩で会社に到着するも、電気が使えないので仕事にならない。
結局、自転車を購入して帰宅することとなります。
一方、母は買い物に行ったのですが生鮮食品は殆どなく、インスタント食品で急場をしのぐことに。
レジでは年配の女性がソロバンで精算しており、長蛇の列。
クレジットカード等が使用できずに現金のみのため、並んだ挙句に購入できない人が憤慨して帰っていくという場面もありました。
子供達も学校に行ったものの、先生がおらず自習となりました。
夜になっても電気が復旧する様子はなく、カセットコンロで調理し、ろうそくで夜を過ごします。
そんな状況が1週間も続くと、会社や学校などとは言っておられなくなりました。
電気が消滅したという概念ですので、エンジンプラグがスパークしませんから、エンジン駆動のものも動きません。
勿論、発電機も使えません。
移動手段は徒歩か自転車。
当然、物流も止まっているため、食料は時間とともに枯渇していきます。
電気がなくては浄水場も機能しませんので、水もなくなる。
トイレを流すこともできません。
私は、何度か災害現場を経験しておりますが、水が出なくて困る主なものは、汚れを落とすための掃除が出来ないこと、トイレを流せないということで、本当に飲み水すらなくなるということは経験がありません。
物流が止まらない限り、ペットボトルの水等は入手できるからです。
それが、この作中では飲み水すら確保できなくなるという事態となっているわけですから、とんでもないことです。
他力本願かつ浅はかな父も、さすがにこのまま東京に留まるのはマズイと考え、一家で母の実家である鹿児島へ向かうことを決意します。
移動手段に飛行機をチョイスするあたりは、お間抜けな思考なのですが、空港に着くと他にも大勢の人々が押し寄せていました。
当然、飛行機が動いているはずもないのですが、情報が人づてでしか得られませんので、飛行機ならば大丈夫だろうと期待したということなのでしょう。
結局、噂で聞いた『大阪から西は電気が生きている』という情報に流されるまま自転車で西へ向かうこととなりました。
道中、米屋さんの前に人の列が出来ており、母が家から持ち出していたお酒などを『お米』と『古い自転車』に交換してもらうことができました。
並んでいた人の中には、ロレックスやマセラティの鍵を差し出した方もいましたが
『そんな使えないものはいらないよ、腹の足しにもなりゃしない』
と一蹴されていました。
そう、既にお金の意味は殆ど無くなり、物々交換の世の中となっていたのです。
兄が本屋で入手した子供用の地図を頼りに、大阪を目指して西へ進むのですが、高速道路を自転車と人が行列となって移動している様は、なかなか見応えがありました。
道中、水を盗まれたり、川の水を飲んだ父が腹を壊したり、休業中のホームセンターでバッテリー精製水を入手して飲んだり、猫缶を食べたりしながら南下して行きます。
道中、サバイバル生活を満喫している藤原紀香さんが母親役となっている家族と出会った父は、終始不機嫌な顔をしていました。
しばらくその家族と同行していましたが、大阪インターで、その家族とは別れることとなりました。
ところが、大阪に到着するも電気は無い。
打ちひしがれ彷徨う家族の目に止まったのが、炊き出しです。
水族館の生き物を調理して炊き出しを行っていたのです。
このシーンは、よく考え付いたものだとかなり笑ってしまいました。
列に並んだものの、一家の直前で炊き出しは無くなってしまったのですがね。
それから数日後、岡山の山間部あたりに差し掛かったとき、父が豚を見つけます。
家族は必死にその豚を捕えようとし、なんとか仕留めることが出来たのですが、実は地元民の田中さんという方が飼っていた豚が逃げ出したものだったのです。
田中さんは他の逃げた豚を捕まえるのを手伝うことを条件に豚を殺したことを許してくれました。
因みに、この田中さんのセリフは岡山というより、広島弁に近いように感じました。
田中さんの家には井戸があり、お米もありました。
豚の解体を手伝った一家は、久しぶりにまともな食事にありつき、風呂にも入ることができました。
しばらくの間この家にお世話になった鈴木家でしたが、母の実家の鹿児島へ向かうことを決意します。
一家は、燻製肉等の食料を手に鹿児島に向けて南下をして行きます。
しばらくすると道が途切れ、川にぶつかりました。
そこに至るまでにはかなりの日数を要しており、引き返すよりも川を渡ることを選択しました。
川を渡るためにイカダを作ったのですが、途中でイカダが壊れてしまいます。
イカダから落ちて川に沈んでしまった自転車を引き上げようとした父でしたが、流れに飲まれ川下へと流されてしまいます。
兄は、川の流れに沿って捜索しましたが、見つかったのはカツラだけでした。
余談になりますが、川で泳ぐ際に覚えておいた方が良いことをお教えします。
私は幼少期より川で泳いでおりましたので、自然と身についているのですが、川で泳いだことがない方が川で泳ぐと溺れる危険性が高まります。
何故かというと、川に慣れていない方が対岸に渡ろうとする時、大概の方は直線で川を横切ろうとします。
そのことが、予想外の流れに流されてしまった際に焦りとなり、無駄に体力を消耗させるのです。
一番の対処法は、川の流れに身を任せ、岸に近づくまでは流れに逆らわず体力を温存することです。
これを心得るだけでも川で溺れないことの可能性は高まりますので、記憶の片隅にでも留めていただければと思います。
さて、作中では父が川に飲み込まれてしまいましたが、残された3人は失意のなかでも歩を進めるしかありません。
母子3人は、軌道に沿って南下を続けます。
妹が1匹の小さな犬を見かけ、燻製肉を取られてしまいました。
すぐに視界から消えたのですが、少しすると多数の野犬が追いかけてきました。
燻製の肉を狙って襲ってきたのです。
犬に襲われた母が足を滑らせ斜面をゴロゴロと転がり落ちてしまいました。
兄と妹は母を助けましたが、母の足はあらぬ方向へ曲がり、骨折していました。
もうダメだと諦め、軌道に横たわっていると、汽笛が聞こえてきました。
SLやまぐち号の登場です。
いろいろと突っ込みどころはありますが、映画ですので甘受出来ます。
SLに助けてもらった3人が車窓から外を眺めていると、流され死んでしまったと思っていた父の姿を見つけます。
そこからは一気に鹿児島の場面となり、母の実家近辺の方々と漁や農作業・機織りをしながら暮らしている場面となりました。
そして、電気が消滅してから2年と126日後のこと、一家の住む町内放送用スピーカーから音が流れ出し、以前のような生活に戻っていきます。
電気が消滅した原因については、太陽フレアか隕石の接近が原因か?
といったニュースが終盤のテレビ画面で流されていましたが、明確にはされないままでした。
まあ、原因はこの作中ではそれほど重要ではないようにも思いましたし、単純に作品としては楽しめました。
映画はこれで終わりました。
✩作品を見終わって✩
人類が、生き方について見直すためであればちょっとくらいの期間ならば、この映画のような状態になってもいいかなと少しだけ思ったのですが、実際に起こってしまったとすると、、、
薬が必要な方や、透析が必要な方々は生きながらえることは出来ないでしょう。
地球規模で起きるのでしょうから、昔ながらの生活をしている原住民のような方々以外の人口は、かなり減るでしょうね。
電気や通信が遮断され、ネットビジネスで詐欺まがいの行為をしている輩が淘汰されるのは喜ばしいことかもしれませんが。
とはいえ、もしも実際に映画と同じ状況に陥ったとして、このような生活を生き抜いたとしても、元のような生活に戻ることが原因で病んでしまう方もおられる可能性もあるでしょう。
財産の考え方も大きく変わっているでしょうし、お金を必要としない生活から元の生活に戻るというのは、結構辛いようにも思えます。
貧富の差が無い生活から、格差社会に戻るということですからねぇ。
この『サバイバルファミリー』のような状態には、なってもならなくても辛そうです。
まとめ
映画のような、原始時代に戻ったような生活になると、アウトドアでのサバイバル能力や知識の高低によって、それこそ『生死を分かつ』ことになり得るでしょう。
作中では、電気・通信が断絶された状況のなか、大阪以西は電気が生きているという情報が流布されたことにより、一縷の望みを託した人々が、西へ西へと移動して行きました。
結局はガセの情報だったのですが、通信手段のない状況では口伝の情報が唯一の頼みです。
虚実入り乱れる情報が溢れる、ビジネスの世界では情報が重要であり、情報は力となります。
数多の情報が溢れるインターネットの世界においても、情報の真贋を見極め、取捨選択できる力を持たなければ、悪意ある者によって生きる糧(金)を搾取され『生死を分かつ』事態に陥ってしまうでしょう。
私は、本質を見抜く目を持つことが、ネットビジネスにおけるサバイバル術であると考えます。
悪意の有無に関わらず、運営側から発信されるワンウェイの情報のみを鵜呑みにせず、相手側の真意を読み取る力が重要だと考えます。
駄文・乱文の当ブログですが、其処彼処に散見される詐欺まがいの商材やオファー等による悪意の濁流に飲み込まれる方が、1人でも減ることに繋がる一助になれればと願っております。
ではまた。
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