MLM(マルチレベルマーケティング)・ネットワークビジネスの思い出と私見

今回は、MLM(マルチレベルマーケティング)ネットワークビジネスの思い出と私見についてです。

どーも。
はじめましての方、はじめまして。
OZ と申します。
以後お見知り置きの程よろしくお願いいたします。

MLM(マルチレベルマーケティング)ネットワークビジネスの思い出と私見

 

今回は、私自身が身近で遭遇した『MLM(マルチレベルマーケティング)ネットワークビジネス』にまつわる経験について述べさせていただきます。

MLM・ネットワークビジネス(マルチレベルマーケティング※以降MLM)については、少し前の記事においても触れたことがあるのですが、所謂マルチ商法というモノです。

ねずみ講と同義と捉えられがちなのですが、ねずみ講は違法でMLMは合法とされております。

両者ともに検索していただければいくらでも情報は得られます。

以下は、あくまでも私の認識です。

ねずみ講
先に組織加入した者が後の加入者から金品を受け取れるピラミッド式の金品配当組織のこと。

MLM
商品を扱い、口コミで販売員(ディストリビューター)を募り、販売員が販売員を集めることで上位販売員が下位販売員の利益の一部を得る販売形態のこと。

微妙にシステムをひねってあるMLMもあるかもしれませんが、概ねこの解釈でよろしいかと考えます。

MLMについて、ピラミッド式とは違うように言われる方もおられますが、結局のところ販売員は利益が目的であることは間違いないことであり、下位販売員を集めるのに必死になるのが実情です。

それでは、MLMの実体験について触れてまいりたいと思います。

◎SWIPE◎

さて、私自身が身近で目にした最初のMLMとは『SWIPE(スワイプ)』という洗剤を扱ったモノでした。

もうずいぶんと昔の話ですので、年齢バレしてしまうかもしれませんが、これは私がというより私の親がやっていたようです。

やっていたようですというのは、私自身が幼少であったため、明確にはわからないということです。

ですが、これまたうろ覚えで申し訳ないのですが、

その当時確か『WE LOVE SWIPE』と黄色地に赤色か白色の文字で書かれたステッカーが町の其処彼処に貼ってありましたので少なくとも私の実家近辺では、かなり流行っていたようです。

実際、私の実家にはスワイプのスプレー容器がありましたし、父母がスワイプ絡みでモメていたことがあったようなおぼろげな記憶もあります。

親が参加していた事実があったのかということや、もし参加していたのだとしたら儲かっていたのかということについては直接訊くしかございません。

ただ、親子とはいえ、私と父は何かにつけ思考の向きが違っており、不毛な言い争いになることが容易に想定されるのです。

けして親子関係が悪いワケではないのですが、思い込んだらなんとやらの

ある意味『一途』

な父ですので、アンタッチャブルな部分が多い方である故、確認を躊躇してしまうというのが実情でございます。

ただ、その当時、子供ながらにスワイプについて大人同士が

「儲かる!・儲からない!」

と議論しており、友人関係がギクシャクしているなぁと感じておりました。

スワイプの商品は良いモノだとは思います。

ですが、スワイプについて語る大人を傍らで見ていた自分としては良い印象は持てませんでした。

◎Amway◎

二十歳そこそこの頃に遭遇したのがAmway(アムウェイ)です。

現在では、最も有名なMLMかもしれませんね。

あるとき幼馴染から、何やら儲かる話の集会があるから行ってみない?

と、ストレートに誘われました。

その日は、特段の用事もありませんでしたので、軽い気持ちで行ってみることにしました。

暑い夏の夜のことでした。

友人のLEVINに同乗して訪れたのは閑静な住宅街にある一軒の民家。

そこには20代から50代くらいまでの男女が15名程度居たように記憶しております。

そもそも、どういった内容の集まりなのかも全く知らされずにその集まり(ミーティング)に参加したものですから

どう立ち居振る舞えばよいかもわからず、友人に寄り添って座っていました。

すると、唐突に自己紹介を促され、なんの心構えもない状態で

意味もわからず自己紹介をしなければならないような空気にさらされました。

『とりあえず、これがなんの集まりかも聞いていないので自己紹介はちょっと、、』

と断ると

家主(リーダー的な方)さんが無理強いは良くない的なことを言ってくれました。

それから自分以外の参加者の方々が自己紹介というか、実績報告のような感じのことを順番にし始めたのですが、

当時の私にはチンプンカンプンの内容でまったく何を話しておられるのかはわかりませんでした。

今になって思えば、成果(勧誘)の報告を皆(グループ)の前で発表させ、下位販売員を発奮させていたのかもしれません。

私は、このとき以外にアムウェイのミーティングに参加したことがございません。

ですので、このようなやりようがアムウェイの通例なのかということについては、正直わかりかねるのですが、

自分には到底理解出来ない世界だなと思ったのは覚えています。

その後、40代くらいの女性が商品のデモンストレーションを皆の前で行いました。

汚れた布をアムウェイの洗剤を入れたガラス瓶に入れ、数回振って取り出すと綺麗になっているというようなものだったと記憶しております。

その場面は印象が強かったので割とはっきりと覚えておりまして

その女性は緊張していたのか、ガラス瓶を振る前から小刻みに手が震えていました。

上位販売員に叱責されるのが怖かったからなのかは不明ですが、

一種独特の雰囲気に息が詰まりそうでした。

それからちょっとした雑談になったのですが、

『ちょっと頑張ればプライスを見ずに買い物が出来るようになるよ!』

とか

『今この人はどの程度のランクにいてこんなに儲けているんだよ』

といった話ばかりを聞かされました。

MLMの存在もシステムも知らない無知な若輩者でしたが、

『早くこの異様な場から去りたい』

という気持ちでいっぱいでした。

結局、二時間程の時間をなんとかやり過ごしたのですが、帰りの車中で

『私には無理だから二度と今日みたいなのには誘わないでくれ』

と幼馴染に強く言いました。

幼馴染はというと、私の言葉が届いているのかいないのかわからないような反応で

『頑張ればすごく儲かるのに』

とつぶやいていました。

ただ、付き合いが長く私の性格を知っているせいか、それ以降誘われることはありませんでした。

幼馴染がどの程度信心していて、どの程度の期間参加していたのかは不明ですが、割と早くに撤退したようです。

今でも帰省した際には、会うことがあるのですが、アムウェイの話になったことはありません。

こちらから切り出すこともしておりませんが、幼馴染にとっても今やその頃のことは黒歴史となっているようです。

アムウェイについては後日談があります。

幼馴染との一件以降、アムウェイやアムウェイに関わる方とは縁がありませんでした。

しかし、十数年後にひょんなことから知り合った方がおりまして、この方はいつも羽振りが良く、かなりの豪邸に住んでおり、住み込みのお手伝いさんもおられるような方でした。

よく一緒にお酒を飲みに連れて行ってもらったり、食事に連れて行っていただいたりと、とても良くしてくれる方でした。

時折、ちょっと金銭感覚というか人としての感覚が違う方だなと思うところがある方でした。

なんと申しますか、お手伝いさんや他人に対して冷徹な面があり、人を人として見ていないような雰囲気が垣間見える場面が多々あったのです。

勿論、私に対しても例外ではありませんでした。

どのような仕事をしているのかも知りませんでしたが、あるとき

『アムウェイって聞いたことある?』

と訊かれ、全てを悟りました。

勿論アムウェイのことは知っていましたが、知らない体裁で話を聞いてみました。

その方は相当に上位ランク者で一生働かなくても良いくらいの不労所得を得ており、税金対策で別荘や外車も購入しているとのこと。

強く勧められたワケではありませんでしたが、丁重にお断りしました。

その後も何度かお会いしたのですが、会う度にアムウェイの“素晴らしさ”について語られるのに辟易し、少しずつ距離を置くようになりました。

今では全く連絡も来なくなりましたが、その後にその方の周囲の方から聞いた話では、昔は相当に強引な勧誘をしていたようです。

気の弱そうな人を自分の家に住まわせ、主従関係を築いたのちに参加せざるを得ない状態にするといったこともしていたようで、関わりを続けていたら私も危なかったかもしれません。

ただ、アムウェイの製品は良いものであるとは思います。

ですが、勧誘してくる販売員の方々から、自覚なき悪意のようなものを感じてしまうため、どうしても近寄りがたい印象を持ってしまうのです。

◎MOJICO◎

これは、私が就職してしばらく妹と同居していた頃の話です。

あるとき妹が1本のビデオを見て欲しいと手渡してきました。

それは、かもめサービスという会社のMOJICOなる固定電話機を扱うMLMでした。

内容はうろ覚えなのですが、

大型ディスプレイが付いた固定電話でインターネットに接続出来たり、安い電話会社の回線を自動で選んで繋いでくれるとか、誤送信した場合等に送信者側から削除が出来るメール機能等のある電話機を販売するものだったと思います。

若い方はご存知ないかもしれませんが、昔は旧電電公社(現NTT)1社だった電話事業ですが、通信自由化により電話をかける際に特定の番号を追加してダイヤルすることで通信会社を選ぶことが出来たのです。

しかし、どこが一番安価(お得)なのかは判断が難しい部分もありました。

それを電話機が自動で選んでくれるという機能も売りだったと記憶しております。(※多分)

そして、その電話機は40万円くらいしたように思います。

因みに、この回線を自動選択するという機能ですが、程なくして市販の電話機に普通に搭載されました。

それはLCR(α-LCRやSUPER-LCR等)という機能ですが、

MOJICOが登場した当時には市販されていなかったように記憶しております。

(※機能については記憶違いの可能性があります。)

それにしても、

メール機能については、相手もその電話機を持っていなければ成り立たない話であり、

なにより

40万円も出して電話機を購入するような馬鹿野郎(購入された方、ごめんなさい)がそうそう居るはずもありません。

妹は、同級生に勧められてその説明会に参加したようで、すっかり洗脳されておりました。

『いつかはどこの家庭でもMOJICOが置かれる未来がくるんだよ!』

当時、そのように力説してくる妹に、私の話はなかなか受け入れてもらえませんでした。

ビデオの内容ですが、説明会の様子を撮影したもので、先行者らしき女性が壇上に立ち、如何に素晴らしいものであり、如何に儲かるのかということを嬉々として語っていました。

『何もしなくてもチャリンチャリンとお金が入金されます』

と満面の笑みで語ると、それに同調するように参加者(信徒)達が拍手喝采するのです。

女性先行者が自己紹介の際に

『当年(十年)取って25歳です』

などという、お寒い掴みを発した際ですら、ドッと笑いが起こるという異様さ。

集団心理を利用した所謂『ハイハイ学校』です。

その様子は、まるで新興宗教の集会のようにも見えました。

妹には、

・全家庭に普及するようなものではない。

・仮に全家庭に普及したとすればそこで終わりであること。

・全員が儲かるシステムではないこと

を根気強く説明した結果、洗脳の呪縛から離脱させることができました。

現在では、個人利用であれば携帯電話を利用する方が多く、固定電話を利用する方の方が少ないでしょうから、そもそもの存在意義が失われています。

しかも、スマートフォンの方が安価で格段に高機能ですからね。

その後、MOJICOがどうなったのかはわかりませんが、興味もございません。

妹も二度とMLMに興味を持つことはないと思いますし、それを願っています。

まとめ(私見)

MLMは、自分より下位の販売員を勧誘し、裾野を広げてもらわないと上位者の養分にしかなりません。

思考・思想は十人十色・百人百様ですので、自分が良いと思ったモノであっても、他人からすれば興味がないモノであることの方が多いでしょう。

思ったほどの成果が得られることは稀でしょう。

懸命に勧誘活動を行うほどに、人としての感覚が狂い、大半の方は人間関係も壊れがちになるでしょう。

MLMに参加している方を傍から見ていると、完全に洗脳されているようにしか見えないのですが、

洗脳により冷静な判断が下せない状態にされている人達には、

何を言ってもコチラ側が異常であるとしか思われません。

完全なる私見なのですが、

理論上、みんなが参加してしまうと飽和するMLMが合法であるということが私には釈然としていません。

実際には、次の世代が生まれてきますので、飽和により市場が尽きるということはないのですが、

次の世代の方々というのは、

確実に上位者に食われる立場からの参入となります。

それが世の常と言ってしまえばそれまでなのですが、

それを承知で参加するツワモノは減少するようにも思えます。

言葉は悪いですが、うまく丸め込まれるような人間しか新規参入はしない市場です。

そして勧誘側はそれを承知で行っているのです。

よほど強いメンタル・図々しさ・分厚い面の皮・人脈・更に強運を持ち合わせた方でなければ、MLMで成功することは叶わないでしょう。

今回取り上げた3種のMLMのうち

『SWIPE』と『Amway』については、商品自体は悪くないと思っています。

商品が優良であるが故に、現在も存続していられるのだと思います。

(※SWIPEがMLMとして活動が継続しているかは不明ですが)

ですが『MOJICO』のような高額なガラクタを扱うモノに参加してしまったとしたら、

紹介して購入させた方々には、一生会わせる顔が無くなるのではないでしょうか。

MLMへの参加は個人の自由ですが、

得るモノもあれば失うモノもある

ということを充分に認識するべきであり、

大袈裟かもしれませんが、親や子・友人全てと絶縁されることも厭わないくらいの覚悟が必要です。

儲かるのは一部の人間であり、大半の参加者は儲かるどころか損をしています。

私自身は『主催者(首謀者)』の生贄になることが甘受し難いタチですので、MLMの類には一切参加しようとは思えないのです。

まあ、もし何かのきっかけで、とんでもないお宝を独占入手できるようなルートが確保出来、首謀者側になれるならば、やっても良いかもしれませんが、私にはそのようなコネも力もございません。

はぁー、、

眉唾の不老長寿の薬より

ドラえもんの

タイム風呂敷が欲しいなぁ、、、

と夢想するのが精一杯でございます。

ではまた。

免責事項
当記事に記載の情報については、古い情報や誤りのあるものが含まれる可能性があります。あくまでも主観に基づいた内容になっておりますので当記事情報の利用により生じたトラブルの保証は致しかねます。

 

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